先日、30歳過ぎのの女性と話をする機会がありました。彼女は、「結婚はしないし、魅力も感じていない」と言い切ります。その理由を尋ねると、「仕事が楽しい」「自由な時間を大切にしたい」「経済的に自立しているので、結婚しなくても困らない」という趣旨の意見が返ってきました。

さらに、「少子化は自分の問題ではない」とも話していました。社会全体で少子化が進んでいることは知っているが、自分の人生設計には関係がないと考えているようでした。この考え方を持つ女性は年々増えており、特に都市部では顕著です。

こうした「結婚しなくても問題ない」と考える人が増えることで、どのような影響が生じるのでしょうか？

1. 未婚率の上昇と少子化の加速

　結婚をしない人が増えることで、当然ながら出生率はさらに低下します。日本はすでに少子高齢化が進んでおり、人口減少に歯止めがかかっていません。このままでは、社会保障制度の維持や労働人口の確保がますます困難になります。

2. 婚活市場の縮小

　結婚を希望する人が減れば、婚活市場自体も縮小していく可能性があります。結婚相談所やマッチングアプリ業界は今後、結婚の価値をどのように再定義し、魅力を伝えていくかが問われそうです。

3. 孤独リスクの増加

　現在は自由で楽しい生活を送っている人でも、歳を重ねるごとに状況は変わります。家族を持たないことで、老後の孤独や病気の際のサポート不足が問題になりやすくなります。

結婚は「する・しない」が個人の選択である以上、強制されるものではありません。しかし、結婚や家庭を持つことが人生にどのような影響を与えるのかを正しく伝えることは、婚活業界にとっても重要な課題です。

たとえば、

・ 結婚による精神的な安定

・ パートナーと共に築く人生の充実感

・ いざという時の支え合い

などのメリットを、婚活を考えていない層にも伝えていく必要があります。

また、「結婚することのリスク」ばかりが強調されがちですが、「結婚しないことのリスク」についても理解を深めることが、より良い選択につながるでしょう。

結婚しない選択をする女性が増えている現状は、婚活業界や社会全体にとって無視できない問題です。個人の自由を尊重しながらも、「なぜ結婚するのか」「結婚がもたらす価値とは何か」を、より分かりやすく伝えていくことが求められています。

婚活業界の一員として、これからも「結婚の本質」について考え、発信していきたいと思います。

(追伸)
今日が、この先の人生で、一番成婚しやすい日です！
今日よりも若い日は有りませんからね。