孫を抱きしめるために—60代男性が考える未来


先日お会いした60歳を迎えた男性が、満面の笑みで「孫と遊ぶことが何よりの楽しみだ」と話していました。幼い孫が無邪気に笑いながら駆け寄ってくる姿は、彼にとって人生の喜びそのものだそうです。そして、そんな孫をしっかりと抱き上げるために、彼は毎日筋トレを欠かさないといいます。「まだまだ負けていられない」と、健康維持のための努力を続ける姿は、とても前向きに感じられました。
子どもはあっという間に成長します。今は抱きしめられるほど小さい孫も、数年後にはぐんぐん大きくなり、やがて抱き上げることすら難しくなるでしょう。それでも、「孫が『抱っこして』と言ってくれるうちは応えたい」という思いが、彼を動かしているのです。運動習慣はあまりなかったかもしれませんが、孫と遊ぶために少しずつ体を鍛え、今ではトレーニングを欠かさないといいます。
この話を聞きながら、ふと考えさせられました。彼が60歳で孫を抱いているということは、彼の子ども世代は30歳前後で親になったということになります。もし、結婚や出産のタイミングが遅れていたらどうだったでしょうか?40歳で子どもを持った場合、その子が親になるのは自分が70歳を超えてからという計算になります。そうなると、孫と元気に遊べる時間はさらに限られてしまいます。体力的な問題だけでなく、そもそも孫の顔を見ることができるかどうかもわかりません。
現代では、結婚を先延ばしにする人が増えています。仕事が忙しい、まだ自由を楽しみたい、経済的な不安があるなど、その理由はさまざまです。しかし、その選択が結果として自分の親や将来の家族との時間を短くする可能性もあるのです。
私自身、この話を聞いて、「孫の顔を見ることは親にとってどれほどの喜びなのだろう」と改めて考えさせられました。もちろん、結婚や出産のタイミングは人それぞれで、誰にでも当てはまるわけではありません。しかし、「いつか孫が欲しい」「親に孫の顔を見せたい」と考えるのであれば、人生設計を考える上での重要な視点になるのではないでしょうか。
結婚は、単にパートナーを見つけることだけではなく、未来の家族を作ることでもあります。自分が親になり、さらにその先の世代へとつながっていく。そう考えると、「結婚はいつでもできる」と楽観視するのではなく、「どんな未来を築きたいのか」を意識して行動することが大切なのかもしれません。
(追伸)
今日が、この先の人生で、一番成婚しやすい日です!
今日よりも若い日は有りませんからね。